旅行が好きな人にとってコスパがめちゃくちゃ高いクレジットカード「SPGアメックス」について、メリットやデメリットをまとめてみました。
以下のような理由から、私自身もSPGアメックスをメインカードとして使用しています。
SPGアメックスのすごいところ
- マリオット系列のホテルに毎年1泊無料宿泊できる
- マイル還元率が1.25%もあり、一般的なクレジットカードよりも高い
- ポイントをホテルの無料宿泊と交換した場合、実質的なポイント還元率は最大3%程度までアップする
- マリオット系列のホテルに宿泊すると部屋が無料でアップグレードされる
SPGアメックスは年会費が税込み34,100円と高めですが、上記のような特典があるので簡単にもとは取れてしまいます。旅行によく行く人にはぜひおすすめしたいクレジットカードです。
さらに、このサイト経由でお申込み頂くと、入会キャンペーンでもらえるボーナスポイントが30,000ポイントから36,000ポイントに上がります。キャンペーン期間中にぜひお申込み下さい。
SPGアメックスカードとは?
SPGアメックスカードの正式名称は「スターウッド プリファード ゲスト® アメリカン・エキスプレス®・カード」です。SPGという名前がついていますが、世界的に有名なホテルチェーンのマリオット・インターナショナルとアメックスが提携したクレジットカードとなります。
マリオット・インターナショナルは130の国と地域にある6,700軒以上のホテルを展開しており、SPGアメックスカードを持っているとこれらのホテルでの宿泊で様々な特典を受けることができます。
マリオット・インターナショナルが運営しているホテルブランド
・マリオット
・ザ・リッツ・カールトン
・スターウッド・ホテル&リゾート
SPGアメックスカードの特徴まとめ
SPGアメックスカードの特徴について詳しくは後ほど説明しますが、まずはSPGアメックスカードのメリットとデメリットを箇条書きでまとめておきます。
SPGアメックスのメリット
- 買い物のポイント還元率は1.0%と普通だが、マイルと交換した場合のマイル還元率は1.25%と高水準
- 貯めたポイントはSPGグループ、マリオット、リッツカールトンの無料宿泊特典と交換可能(無料宿泊としてポイントを使う場合のポイント還元率は最大3%程度までアップ)
- マリオットホテルのゴールド会員資格を無料でゲット(部屋のアップグレード、ベストギャランティー制度、ドリンクサービスなど特典いっぱい)
- カードの継続利用でホテル1泊無料の特典を毎年もらえる
- アメックスカードのその他の基本特典あり(空港ラウンジの利用、海外旅行保険、手荷物無料宅配サービス、各種プロテクションなど)
SPGアメックスのデメリット
- ダイニングサービス(コース料理が1名分無料)やプライオリティパスなど、他のゴールドカードでは一般的なサービスがついていない
- 年会費は税込み34,100円とやや高め。旅行によく行く人にとってはすぐにもとが取れる年会費だが、旅行にあまり行かない人にとってはメリットが少ないカード
続いて、SPGアメックスカードの特徴について、年会費、ポイント還元率、無料宿泊特典、マリオットのゴールド会員資格の順番で詳しく解説していきます。
SPGアメックスの年会費:やや高めな水準
SPGアメックスカードの年会費は31,000円+税金の34,100円です。家族カードも15,500円+税金の17,050円の年会費がかかるので、ハイステータスなゴールドカードクラスの中でもやや高めな値段設定です。
ETCカードの年会費は無料ですが、新規発行の時に税込935円の発行手数料がかかります。
SPGアメックスのポイント還元率
通常の買い物でのポイント還元率
SPGアメックスカードを使って買い物をすると、利用金額100円ごとに3ポイントが貯まります。見た目のポイント還元率は3.0%となりますが、SPGアメックスの場合は3ポイントで約1円の価値となるので、実質的なポイント還元率は1.0%です。
マリオット系列ホテルでの買い物は還元率がアップ
SPGグループ、マリオット、リッツカールトンのホテル(Marriott Bonvoy参加ホテル)でSPGアメックスカードを使った場合、100円の利用で2倍の6ポイントが貯まるので、実質的なポイント還元率は2.0%になります。
さらに、SPGアメックスのもう1つの特典であるMarriott Bonvoyのゴールド会員の権利により、系列ホテルでの買い物1ドルにつき12.5ポイントの追加ポイントまでもらえます(円換算で3.0~4.0%のポイント還元率)。
つまり、Marriott Bonvoy参加ホテルでSPGアメックスカードを使うと、通常の買い物でもらえるポイント2.0%分とゴールド会員の特典としてもらえるポイント3.0~4.0%で、合計5.0~6.0%相当のポイント還元率になります。
マイル還元率はANAでもJALでも実質1.25%と高い
貯まったポイントはホテルの無料宿泊特典やマイルに交換することができますが、SPGアメックスカードはマイル還元率が高いことで有名なクレジットカードです。
3ポイントを主要航空会社の1マイルと交換できます。
SPGアメックスカードのマイル還元率
- 3ポイントを1マイルと交換可能
- つまりマイル還元率は1.0%(100円利用⇒3ポイント獲得⇒1マイル)
- 1回の手続きで60,000ポイント以上をマイルに移行すると、ボーナスとして15,000ポイント(5,000マイル相当)を追加でもらえる
つまり60,000ポイントに25,000マイル分の価値があることになるので、SPGアメックスカードのマイル還元率は実質1.25%となります。
マイレージ移行に伴う手数料も無料です。マイル交換に手数料がかかるクレジットカードも多いので、移行手数料が無料というのも地味にうれしい特典です。
ANAマイレージクラブ、JALマイレージバンク、ユナイテッドのマイレージプラス、デルタのスカイマイルなど、150社以上の主要な航空会社のマイレージに交換することができます。
ポイントはSPGグループの無料宿泊特典と交換可能
SPGアメックスカードのポイントは、130の国と地域にある6,700軒以上のMarriott Bonvoy参加ホテルの無料宿泊と交換することができます。
これがSPGアメックスカードをもっともお得に使う方法だと思うので、ここから集中して読んでください。
ゴールデンウィークや年末年始などの繁忙期でもポイントを無料宿泊に使うことができますが、交換に必要なポイント数は時期によって異なるので注意が必要です。
無料宿泊との交換に必要なポイント数
カテゴリー | オフピーク | スタンダード | ピーク |
---|---|---|---|
カテゴリー1 | 5,000pt | 7,500pt | 10,000pt |
カテゴリー2 | 10,000pt | 12,500pt | 15,000pt |
カテゴリー3 | 15,000pt | 17,500pt | 20,000pt |
カテゴリー4 | 20,000pt | 25,000pt | 30,000pt |
カテゴリー5 | 30,000pt | 35,000pt | 40,000pt |
カテゴリー6 | 40,000pt | 50,000pt | 60,000pt |
カテゴリー7 | 50,000pt | 60,000pt | 70,000pt |
カテゴリー8 | 70,000pt | 85,000pt | 100,000pt |
例えば、スタンダードの時期にカテゴリー4の料金を調べてみると、1泊の料金11,000円~19,000円の部屋に25,000ポイントで泊まることができるので、1ポイント当たりの価値は0.44円~0.76円です。カード利用100円で3ポイントもらえることを考えると、カテゴリー4のホテルに宿泊した場合の実質的なポイント還元率は1.3~2.3%程度となります。
上記の還元率でも一般的なクレジットカードに比べたらかなり高いんですが、カテゴリー8のホテルに宿泊した場合はさらに高くなります。
下の画像にある通り、カテゴリー8の場合は1泊50,000円~84,000円の部屋に85,000ポイントで宿泊できるので、1ポイント当たりの価値は0.58~0.99円です。つまり実質的なポイント還元率は1.7~3.0%となり、他のクレジットカードと比べるとかなり高い水準です。
ポイント有効期限は実質無期限
ポイントの有効期限は「最後の利用から1年間」です。
つまり、100円でもクレジットカードの利用があった場合はその日から1年後が有効期限になるので、継続的にクレジットカードを利用するのであれば実質的に無期限と言えます。
ポイントに有効期限があるクレジットカードが多い中で、SPGアメックスのポイントは実質無期限で使うことができるので、これも地味にうれしい特徴です。
無料宿泊特典:SPGグループのホテルが毎年1泊無料!
APGアメックスカードを継続利用すると、SPGグループ、マリオット、リッツカールトンのホテルで使える「一泊一室(2名まで)の無料宿泊特典」を毎年もらうことができます。
無料宿泊できりうのは1泊50,000ポイント以下のホテルとなるため、オフピークだとカテゴリー7まで、スタンダードだとカテゴリー6のホテルまで無料で宿泊できることになります。
これがSPGアメックスカードの目玉となる特典で、これのおかげで、3万円以上の年会費でも簡単に元が取れてしまいます。
しかも、祝日や大規模なイベント開催期間中でも、スタンダードルームに空室がある限りはこの無料宿泊特典を利用することができます。
ホテルのゴールド会員:魅力的な宿泊特典がたくさん!
SPGアメックスカードに入会すると、マリオットのゴールドエリート会員の資格を無料で得ることができます。
ゴールドエリート会員になろうと思った場合、通常だと「グループのホテルに年間10回以上、または25泊以上滞在」しなくてはいけません。
しかしSPGアメックスカードに入会すると、カード発行してすぐに無料でこのゴールド会員の資格を手にすることができます。
ゴールドエリート会員になると、以下のようなメリットがあります。
ゴールド会員のメリット
- ホテルでの利用金額に対して25%のボーナスポイントがもらえる
- 午後14時までのレイトチェックアウトが無料
- 部屋の無料アップグレード
- ホテル到着時にウェルカムギフトとして250ポイントor500ポイント(ブランドにより異なる)をもらえる
- 無料wifiサービス
ゴールドエリート会員のベストレート保証制度
これらのゴールドエリート会員の特典は、公式サイトもしくは公式アプリからホテルを予約した場合のみに適用されます。エクスペディアやHotels.comなどの他サイトから予約しても、上記の特典をもらうことはできません。
「これだとけっきょく宿泊費は高くなるんじゃないか?」と心配されるかもしれませんが、公式サイト・アプリからの予約には「ベストレート保証制度」が適用されています。
公式サイトからの予約後にエクスペディアなどの予約サイトでより安い価格を見つけた場合、(1)他サイトの金額からさらに25%オフ、もしくは(2)5,000ポイントのプレゼント、のいずれかを選ぶことができます。
プラチナエリート会員の獲得が容易になる特典あり
ゴールドエリート会員のもう1つ上のクラスにプラチナエリート会員があります。
プラチナ会員にはゴールド会員にはない以下のメリットがあります。
プラチナ会員のメリット
- チェックイン時に、スタンダードスイートを含む空きのある部屋の中で最も良い部屋に無料アップグレード(ゴールド会員の場合は1つ上のランクにアップグレード)
- 1滞在につき、ボーナスポイント、朝食、ローカルアメニティーのいずれか1つを無料でもらえる
- 客室内の無料プレミアムインターネットアクセス
- ホテルの高級ラウンジを無料で利用できる(ドリンクなどが無料)
通常、ゴールド会員からプラチナ会員にアップグレードするためには、「1年で25滞在または50泊以上の宿泊」が必要です。しかしSPGアメックスカードを持っていると、「エリート会員資格取得用クレジット」として「5泊分の宿泊実績」がプレゼントされます。
つまり、プラチナ会員になるための条件が「1年で23滞在または45泊以上の宿泊」になるので、よりスピーディーにプラチナ会員の獲得できるようになります。
SPGアメックスカードのその他の特典
SPGアメックスカードはアメックスが持つその他の多くの特典も受けることができます。
ただし、通常のアメックスゴールドと比べると、招待日和(レストランのコース料理代金が1名分無料)とプライオリティパスがない分、SPGアメックスの方がサービスはやや劣っています。
空港のカードラウンジが利用可能(同伴者1名まで無料)
アメックスが提供する空港ラウンジを無料で利用することができます。アメックスのカードラウンジは国内28空港・海外1空港(ハワイ)にあります。
カードを持っている本人だけでなく、同伴者も1名まで無料になります。同伴者は無料にならないクレジットカードが多いので、カップルで旅行に行くのに便利な特典です。
海外旅行保険が自動付帯
旅行の際に国際航空券の代金をSPGアメックスカードで支払うと、傷害死亡・後遺障害保険金最高1億円の海外旅行傷害保険が付帯されます。
SPGアメックスカードで航空券の代金を支払っていない場合でも、保険金最高5千万円の海外旅行保険が自動で付帯されます。
手荷物無料宅配サービス
海外旅行からの帰国時に、空港から自宅までスーツケース1個を無料で配送できます。
ただし、成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港で利用できますが、羽田空港は対象外です。
その他の特典
SPGアメックスカードのその他の特典をまとめておきます。
SPGアメックスのその他の特典
- 日本国内にあるMarriott Bonvoy参加ホテルの直営レストランの飲食代金が15%オフ
- 航空便遅延費用補償:航空便の遅延により臨時に出費した宿泊料金、食事代などを補償
- エアポート・ミール:国内線、羽田/伊丹空港内の対象店舗にて1,000円相当分クーポン提供
- 入会から3ヵ月以内に100,000円以上利用すると30,000ポイントもらえる
- キャンセル・プロテクション:急な用事で海外旅行やコンサートに行けなくなった場合、キャンセル費用等の損害を補償
- リターン・プロテクション:アメックスカードで購入した商品の返品を購入店が受け付けない場合、購入日から90日以内であれば商品の購入金額が払い戻される(未使用商品に限る。食品などは対象外)
SPGアメックスカードのデメリット
SPGアメックスカードのデメリットについてもまとめておきます。
ANAマイルの還元率が低い
SPGアメックスカードのANAマイル還元率は1.25%です。
ANA VISA ワイドゴールドカードを使えば年会費が税込10,260円(割引適用後)でANAマイル還元率が最大1.72%になるので、ANAマイルの還元率は低くはないですが高いとも言えません。
ちなみに、JALマイルの還元率で言えば、SPGアメックスカードはJALカードよりも還元率が高い最高のクレジットカードとなります。
宿泊特典・マイル以外の特典が充実していない
ゴールドカード以上のハイステータスなカードによく付帯しているダイニングサービス(コース料理1名分が無料)やプライオリティパス(世界中の空港ラウンジの無料使用権)などの特典がSPGアメックスカードには付いていません。
年会費が高額な割に、SPGホテルの特典を除くと他のゴールドカードよりもサービスは劣っています。
旅行によく行く人、SPG・リッツカールトン・マリオット系列のホテルによく泊まる人にとっては最強のクレジットカードですが、それ以外の人にとっては3万円以上の年会費はちょっと高いかもしれません。
SPGアメックスカードのまとめ
SPGアメックスカードは年会費は3万円以上もしますが、(1)SPGグループ、マリオット、リッツカールトンのホテルへの宿泊が毎年1泊無料、(2)ホテルのゴールド会員の資格を無料でゲット、(3)マイル還元率は1.25%でポイントの有効期限はなし、などの旅行によく行く人にとっては特典が非常に充実しています。
通常のゴールドカードと比較するとダイニングサービスやプライオリティパスのサービスが付帯していないのでやや通常の特典は劣っていますが、上記の特典に魅力を感じる人にとってはメインカードとしても十分に使えるクレジットカードです。
SPGアメックスカードは、私もメインで使用しています。
私がSPGアメックスカードを使う理由
- マイル還元率が高くて、しかもANAマイルにもJALマイルにも対応している
- ホテルの無料宿泊特典が毎年ついてくる
- ホテルに宿泊すると部屋を無料でアップグレードしてくれる
- アメックスの基本的な特典は全てついてくる(キャンセル・プロテクションやリターン・プロテクションは他のクレジットカードにはないアメックス独自の特典で、かなり便利です)
上記4つの理由が決め手となって私はSPGアメックスをメインカードに選びました。
SPGアメックスは、年に1回以上旅行に行く人には絶対おすすめできるクレジットカードだと思います。
当サイト経由で申し込みと、通常だと30,000ポイントしかもらえない入会ボーナスが36,000ポイントにアップします。キャンペーンが開催されている今のうちにぜひお申し込みください。