こちらの記事で紹介したイギリスの学生マンション投資なんですが、現在詐欺疑惑が浮上しています。
もともとの契約だと2017年9月にマンションが竣工して家賃収入が入ってくるはずだったのですが、7月中旬から工事が中断しており、いまだに工事が再開していないようです。
工事が再開されない理由としてブリストル駅前の再開発計画で道路計画見直し工事が進められていることや、土地所有権の移転が遅れていること等いろいろと挙げていますが、最近は売主側の代行業務をやっていた弁護士事務所が売主との契約を終了しており、なんだか不穏な空気になっています。
そんな中、ブリストルの地元紙が今回の学生マンション投資についてこんな記事を投稿しています。
記事の内容を要約すると以下の通りです。
- 旧ブリストルホテルは議会に計画の申請がされていないにもかかわらず、投資用学生アパートとして販売されている
- 1部屋99,000ポンドで144部屋が売りに出された
- 販売用のカタログには2017年第3四半期に完成予定と記載されていたが、現時点で開発は始まっていない模様
- ブリストル市議会はこの学生マンションに関して苦情を受け取っており、イギリスの詐欺とサイバー犯罪を取り扱う「Action Fraud」に報告するように案内している
- 当物件のデベロッパーであるGrosvenor Propertiesはホテルの現オーナーと購入契約を交わしたが、実際に購入手続きはまだ完了していない模様
デベロッパーであるGrosvenor Propertiesのホームページはこちらです。
上で紹介した記事ではGrosvenor Propertiesと一緒に仕事をしたことのある人の話によれば、過去に大きなトラブルもなかったとのことです。
今回のブリストルの投資用学生アパートの販売ページはこちらです。
販売ページは今も生きていますが、当物件の完成時期は「2017年第3四半期」という記載は変わっていません。
ちなみに今回の物件は、不動産投資で有名な内藤忍さんの紹介でした。内藤さん主催のセミナーで、ステイジアキャピタルという仲介業者を経由して投資をしています。
こちらのセミナー案内にも書かれている通り、内藤さんも今回のブリストルの物件は購入しているようです。
かなり怪しい物件をつかんでしまったようで、非常に残念です。7.5%の利回り保証と3年後に110%で買取り保証という非常においしい話だと思っていましたが、おいしい話には裏があるんですね。
この物件が本当に詐欺物件なのか、現オーナーとの何らかのトラブルで購入手続きが遅れているだけなのかは今の時点ではよく分かりません。
ただ、私がセミナーに参加して投資を決めたのは2017年8月です。この時点でGrosvenor Propertiesは2017年第3四半期に完成が無理なことは分かっていそうなものですが、ステイジアキャピタルも含めて2017年9月に竣工して賃料収入を得られるということを売りにしてこの物件を販売しています。
上記の事実を踏まえると、詐欺とは言わないまでも少なくとも悪質な業者であることは間違いなさそうです。
今後何か進展があったらまたアップデートしたいと思います。