配当利回り重視の投資戦略で高いパフォーマンスを出す方法




配当利回りを使った投資法は、PERなどの他の株価指標を使うよりも安定した高いパフォーマンスを出しやすいです。

そこで当記事では、配当利回りの計算方法から実際の投資で活用する方法まで、できるだけ分かりやすく丁寧に解説していきます。

この記事で分かること

  • 配当利回りの基礎
  • 配当利回りを使った銘柄選定プロセス
  • 配当重視で購入した銘柄の売却タイミング
  • 配当利回りを使った投資戦略のパフォーマンスが良い理由

ブログの最後では配当重視の投資戦略で高いパフォーマンスを出している個人投資家の紹介もしています。

投資戦略を考えるのに参考になると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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配当利回りとは?

配当利回りは、株価に対して企業がどれだけの配当を払っているのかを表す指標です。

配当利回りは以下の計算式のように、1株当たり配当金(DPS)を株価で割って計算する事ができます。

配当利回り=1株当たり配当金(DPS)÷株価

配当は会社が予想を出しているので、分子の配当金の金額は過去の実績よりも予想数値がよく使われます。

配当利回りは「株主が投資した金額(株価)に対して毎年何%の配当をもらえるか」を表しています。

例えば株価1,000円の企業の配当利回りが2.0%の場合、投資家は株価1,000円の2.0%である20円を毎年配当として受け取れるといことを意味します。

配当利回りの例

  • 株価:1,000円
  • 一株当たり配当金(DPS):20円
  • 配当利回り=20円÷1,000円=2.0%

配当利回りが高い企業ほど株主がもらえる配当金が多くなるので、投資家にとっては魅力的な投資先となります。逆に配当利回りが低い企業は、配当のリターンはあまり期待できないので魅力度は下がります。

配当利回りは投資のリターン(配当)を直接表している株価指標なので、PERやPBRと比べて直感的に理解しやすいと思います。
 

高配当利回り銘柄に投資をする具体的なステップ

配当利回りを重視して投資をする時の「銘柄選びの方法」を紹介します。

1.基準にする配当利回りの水準を決める

まず、どれぐらいの配当利回りを投資対象の基準にするかを決めましょう。

参考までに、日経平均の平均配当利回りはこちらのサイトから見ることができます。

日本株の配当利回り

以下の図のように、日経平均や東証一部前銘柄の平均配当利回りが掲載されています。

自分の投資の基準とする配当利回りですが、最低でも「東証1部全銘柄(加重)」に記載されている値よりは上に設定しないと、「高配当利回り」とは言えないと思います。

今だったらとりあえず3.0%ぐらいを基準にスクリーニングをしてみて、調べる銘柄数が多すぎたら3.5%、4.0%とスクリーニング条件を厳しくしていけばいいと思います。

スクリーニングツールは無料のものだとバフェットコードマネックス証券がおすすめです。

2.配当の安定性と成長性を精査する

配当利回りを基準に銘柄を選んでも、肝心の配当が安定していなければ意味がありません。

配当利回り3%以上というと割安に見えますが、もし来期の配当が半減すると実際の配当利回りは1.5%しかないことになります。

なので、投資先を選ぶときは必ず「配当の安定性と成長性」をチェックするようにしましょう。

利益・キャッシュフロー・配当金額の過去の推移をチェックする

まずは過去の利益、キャッシュフロー、配当金額の推移を見てみて、どれぐらい配当が安定しているかを確認しましょう。

業績の確認はマネックス証券を使うのが一番お勧めです。グラフ化できる業績の期間が長いので(10年間)、長期的な視点で安定性を確認することができます。

例えば、こちらは花王の利益、キャッシュフロー、配当金の推移です。

利益も配当もとても安定しているのが分かります。

ちなみに、花王の1株当たり配当金の長期データはこちらです。


出所:アニュアルレポート

花王は連続増配年数が28年で、日本の上場企業の中で最も長い間増配を続けている銘柄となります。
 

続いてこちらは東京エレクトロンの利益、キャッシュフロー、配当金の推移です。

東京エレクトロンは配当利回りが4%以上もあります。

ですが、半導体というボラティリティの高い業界でビジネスをやっているので、利益の変動も大きいです。

マネックス証券では6年分しか配当金が表示されないので急成長しているように見えますが、過去10年間の利益と配当を見ると、かなり変動が大きいことが分かります。


出所:東京エレクトロンのIRページ

東京エレクトロンのようなシクリカル銘柄の場合、会社が減配しないという強い方針を出していない限り、単純に配当利回りだけを見て投資するのはリスクが高いです。

今は業績が好調なので配当が多くて配当利回りも高いですが、業績がピークアウトすると減配が始まり、実際の配当利回りはもっと小さくなります。

会社の配当方針を確認する

続いて、会社の配当方針を確認しましょう。

配当方針には「会社がどのように配当金額を決めているのか」が書かれているので、今後の配当を予想には必ずチェックする必要があります。

配当方針は、会社の決算説明会や経営説明会の資料や、アニュアルレポートに記載されています。

例えば花王の場合、以下のような株主還元の方針が決算説明会の資料に掲載されています。

アニュアルレポートには以下のような文章がありました。

  • 花王は、利益ある成長を達成するため、中長期の経営視点から、設備投資やM&Aを行うための内部留保を確保し、配当については、安定的かつ継続的に増加させることを重視しており、2017年度まで28期連続増配を続けています。
  • 資本効率の向上を勘案した自己株式の取得・消却についても、弾力的に行います。
  • 中期経営計画「K20」の目標の一つであるステークホルダーへの高いレベルの還元にこだわり、連続増配を継続していきます。

「配当を安定的かつ継続的に増加させる」や「連続増配を継続」といったように、花王の増配に対する強いこだわりがこの文章には表れていますね。
 

一方で、東京エレクトロンの株主還元の方針は以下の通りです。

アニュアルレポートには以下のように書かれています。

当社は、業績連動型の配当を株主還元の基本方針としており、親会社株主に帰属する当期純利益に対する配当性向50%を目途とする配当を実施しています。

配当性向50%を目安としているので、日本の平均30%を大きく上回っており、株主還元に対する積極的な姿勢が伝わってきます。

しかし、ここには「安定配当」という文字はなく、「業績連動」という言葉があります。

これはつまり、利益が減少したら配当金もそのまま減少するということなので、配当の安定性はあまりありません。
 

配当方針の中に「安定配当」という言葉がある企業は、できるだけ減配をしたくないと思っているので、多少業績が悪化しても配当が維持されます。

配当重視で投資先を選ぶ場合は、配当方針を見て今後の配当の安定性を必ず確認しましょう。

3.業績スクリーニングで銘柄候補を絞り込む

配当重視で投資先を決める場合、上で説明したように将来の配当見通しについては必ず確認が必要だと思っています。

しかし、例えばバフェットコードで「配当利回り>3.0%」でスクリーニングをすると、400社以上も条件に一致する会社が出てきます。配当利回りが4%以上の会社で検索しても100社以上あります。

100社以上の会社の配当見通しを全て精査するのは難しいので、スクリーニングツールを使って投資候補の企業をもっと絞り込みましょう。
 

無料のスクリーニングツールとしてはバフェットコードが一番便利だと思うので、バフェットコードを使ってスクリーニングの条件を設定してみます。

配当利回りが高かったとしても、その配当に持続性がなければ意味がありません。

スクリーニングの段階で「利益と配当が安定して伸びていること」、「利益率がそれなりに高くて、ネットキャッシュポジションであること(無理した配当ではないこと)」といった条件を入れましょう。

無料のスクリーニングツールだとできることが限られてしまいますが、例えば私なら以下のような条件を入力します。

  • 配当利回り(会社予想)≧3%
  • 営業利益が3期連続増益している
  • 営業利益率≧10%
  • 純有利子負債がマイナス(ネットキャッシュがプラス)
  • フリーキャッシュフローがプラス
  • 今期の配当予想が実績の配当を上回る(表示項目で判断)

上記の条件でスクリーニングした結果が以下の通りです。

スクリーニング結果はこちら

この記事を執筆している時点で17社が上記の条件に該当しました。

17社ぐらいであれば、業績の推移や配当方針、会社の競争優位性などをしっかりチェックできると思います。

この他にも、歴史が証明している「勝ちやすい高配当株投資法」の記事で紹介しているスクリーニング条件もおすすめです。

自分の投資方針に合わせてスクリーニング条件を設定してみましょう。
 

高利回り株の売り時はいつ??

ここまで高利回り投資の「銘柄選びのポイント」を解説してきましたが、実際に投資してから売るタイミングはいつにすべきでしょうか?

高利回り投資の肝は「配当利回りが高くて、安定した増配が見込める銘柄」に投資するところにあります。

なので、「高配当利回り」と「増配」という2つの条件のいずれかが崩れそうになった時が売り時となります。

  • 株価が上昇して配当利回りが市場平均(今だったら2%程度)を下回った時
  • 業績の下方修正や来期減益の兆候など、減配の可能性が出てきたとき

上記2つの条件のうちどちらか1つでも発生したら、その時が高利回り株の売り時になると思います。
 

配当利回りを使った投資戦略のパフォーマンスが良い理由

「配当が安定していて利回りも高い銘柄に投資する」という戦略は、過去の日本市場のトレンドを見る限りだと勝ちやすい投資戦略だと思っています。

実際、配当利回りが高くてクオリティも高い銘柄を集めた「MSCIジャパン高配当利回り指数」という株価指数があるんですが、この指数のパフォーマンスは安定してTOPIXを上回ってきました。

なぜ、配当利回りが高い銘柄に投資すると勝ちやすくなるのでしょうか?

その理由は、リンクスリサーチの山本さんのこちらの分析に表れています。

縦軸に純利益の成長率、横軸に配当の成長率をとった散布図ですが、縦軸と横軸でスケールの単位が一桁違います。

この図表は、配当よりも利益の方が変動が大きいことを表しています。

変動が大きいということは、利益の方が配当よりも予想するのがずっと難しいということです。

PER投資の場合は予想EPSを、配当利回り投資の場合は予想DPSをベースに目標株価を算出します。しかし、PER投資では予想EPSの予測精度が低いので、目標株価の精度もその分低くなってしまいます。

高利回り株投資は、利益に比べて安定している配当を基準にして投資先を選んでいるので、安定したパフォーマンスを出しやすいのだと思います。
 

配当重視の投資戦略で高いパフォーマンスを出している個人投資家

最後に、配当を重視した投資戦略で高い利益を出している個人投資家を何人か紹介したいと思います。

他に配当重視の投資戦略で高いパフォーマンスを出し知恵る投資家のブログやTwitterがありましたら、僕のTwitterまでご連絡頂けたら助かります。当記事に随時追加していきます。

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