2018年に2年連続で平均年収が2,000万円を超えたキーエンスについて調べててみました。キーエンスで高い年収がもらえる秘密や年齢別の給与水準、従業員の口コミなどをまとめます。


キーエンスの平均年収の推移

キーエンスの平均年収の推移をまとめてみました。2019年3月期の平均年収は2,111万円で、2年連続の平均年収2千万円超えです。日本の製造業の中ではトップクラスの年収となっています。

キーエンスはボーナスが業績連動で決まります。2018年度と2019年度は2年連続で過去最高益を更新していますので、それと連動して平均年収も高額になっています。

年度 平均年収
2019年3月期 2,111万円
2018年3月期 2,089万円
2017年3月期 1,862万円
2016年3月期 1,777万円
2015年3月期 1,649万円
2014年3月期 1,440万円
2013年3月期 1,322万円
2012年3月期 1,322万円

キーエンスってどんな会社?「高収入の秘密を分析!」

キーエンスは1974年に設立されたファクトリー・オートメーション(FA)の総合メーカーです。工場を自動化する時に使われるセンサを、自動車や食品、半導体といった様々な顧客向けに販売しています。大阪市内に本社があります。

こちらはキーエンスの売上・利益の推移をまとめたグラフです。営業利益率はなんと驚異の50%超え、メーカーとしてはありえないレベルの利益率を安定して達成しています。

キーエンスは自社で製品を生産しているわけではなく、営業マンが顧客ニーズをもとにソリューションを提供するような会社なので、収益構造は製造業というよりもコンサルに近いんだと思います。そのため、製造設備が付加価値を生み出す普通の製造業とは異なり、従業員が付加価値を生み出すコンサルのような給与水準となります。

キーエンスの給料は業績と連動して決まる

キーエンスの給料の「基本給+年4回のボーナス」となっており、給料の約半分はボーナスです。

ボーナスの水準は会社の営業利益の金額によって決まるので、業績次第で年収が大きく変動します。なので最高益を更新している2017年、2018年の平均年収は2,000万円を超えましたが、リーマンショック時は平均年収1,000万円ぐらいまで下がりました。

業績好調な近年ですと、新卒1年目で800万円、2年目で1,000万円超え、30歳で2,000万円超えという年収になるようです。商社や金融と比べてもかなり高い水準です。

キーエンスの給料が高い理由

これだけ高い年収を貰えるのにはいくつか理由があります。

まず、そもそものビジネスモデルが製造業よりもコンサルに近いので、従業員(営業)が生み出す付加価値が普通のメーカーよりも高くなります。生産を外部に委託しているファブレスメーカーなので工場の費用がかかりませんし、販売はすべて直販営業なので商社に支払う手数料もかかりません。なので給料の原資となる営業利益がかなり高い水準となります。

また、かなり細かくノルマが設定されていて(例えば電話の件数)、従業員には長時間労働と徹底して無駄を排除した効率的な働き方が求められます。なにか特別なことをやっているわけではなく無駄な時間と費用を徹底的に削減することで、従業員の高い生産性が実現されています。

キーエンスの社長・役員の年収はどれぐらい?

有価証券報告書からキーエンスの社長と役員の年収についても調べてみました。

現社長の山本晃則氏の2019年3月期の役員報酬は1.56億円でした。また、社外取締役を除く取締役8人の合計報酬額は2.97億円だったので、1人あたりの役員報酬額は約3,700万円となります。

意外なことに、社員の平均年収の高さと比べると社長と役員の年収はやや低めです。

キーエンスの年収とキャリアについての口コミ

転職口コミサイトに掲載されているキーエンスの給与情報の中から、実際の給与事例や評価システムなど参考になったものをまとめます。

2018年の階級別給料事例

  • 1-3年目(3B):800-1,100万円
  • 4-7年目(4B):1,100-1,400万円
  • 6-7年目(5B):1,600-2,000万円
  • 実力次第(6B):2,200-2,700万円
  • 実力次第(7M):3,000万円以上

給与システム

  • 給与は階級と評価によって決まる。階級は途中までは年功序列で昇進してくが、成績次第で次の階級に進めないことは多々あり。
  • 月の給与は「固定給+諸手当+残業代+業績賞与」によって決まる。前月の業績が反映されるので給与額が毎月変わる。残業代は1分単位で全額支給される。
  • ボーナスは年4回あり、春秋は「業績賞与のみ」、夏冬は「業績賞与+基本給×2.5+人事査定結果」で金額が決まる。

若手の給与事例

  • 業績連動で給与が決まるので年によって水準が変わるが、業績が良い今の環境(2018-2019年)だと年収は新卒1年目で800万円、2年目で1,000万円を超える。
  • 「一人前」と呼ばれるランクになると会社の平均年収並みの給料がもらえる。2018年だと2,000万円以上。平均して30歳ぐらいにはそのレベルに到達する。

人事評価とノルマ

  • 360度評価だが日々忙しい中で面談が行われるので、あまり腰を据えて話すことはできない。ただし上司によっては日々相談しやすい環境。
  • 人事評価は自分の上司によって行われる。若手のうちは成果4割、プロセス6割で評価されるので、売上を達成できていなくてもプロセスやKPIの数値が達成できていればそこそこの評価をもらえる
  • ノルマは細分化されており、売上利益率、電話の件数、訪問時間など細かいノルマが設定されており、社内報告が徹底されている。
  • 徹底的に無駄が排除されており、オフィスで雑談するような光景は見られない。

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今の自分の半分以下の年収が掲示されてしまったんですが、外資系企業の高収入案件が少ないのでこういう金額になるのか、それとも今の自分が実力以上にもらいすぎなのか悩ましいところです汗

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