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BitMEX(ビットメックス)の手数料を分かりやすく徹底解説

2018/09/24

BitMEXの手数料は他の取引所に比べると複雑で、少し分かりにくいです。

当記事では、BitMEXの手数料についてできるだけ分かりやすく解説します。

レバレッジをかける時の注意点や、手数料を安くするための裏技もご紹介します。

BitMEXには3種類の手数料がある

BitMEXにはメイカー手数料、テイカー手数料、資金調達の手数料という3種類の手数料があります。

例えばビットコイン(XBT)を取引する場合、3種類の手数料率は以下の通りです。

  1. メイカー手数料:-0.0250%
  2. テイカー手数料:0.0750%
  3. 資金調達の手数料:8時間おきに変動

メイカー手数料は指値注文に対する手数料です。手数料率がマイナスになっているので、注文が通ると手数料をもらえる仕組みになっています。

テイカー手数料は成行注文に対する手数料ですが、こちらは成行注文が成立すると手数料を支払うことになります。

資金調達に対する手数料は、自分が持っているポジションに応じて、手数料を支払ったりもらえたりします。具体的には、資金調達の手数料がプラスの時は、ショートのポジションを持っている人が手数料をもらえて、ロングのポジションを持ってる人が手数料を払うことになります。

それぞれの手数料について詳しく見ていきます。
 

メイカー手数料とは

メイカー手数料とは、指値注文に対する手数料です。

指値で注文を出してそれが通ると、ビットコインの場合は0.025%の手数料をもらえることになります。

より正確に言うと、メイカー手数料は「まだ売買が成立しない金額で注文を出した場合の手数料」です。

指値注文であってもすぐに売買が成立する場合は(現在の価格に指値を出した場合など)、メイカー手数料ではなくテイカー手数料がかかることになるので注意が必要です。

メイカー手数料の具体例

ビットコインが8,000USDで取引されている時に、7,995USDで指値注文を出して売買が成立した場合、「7,995USD×数量×0.025%」の手数料を受け取れます。

メイカー手数料をもらいたい場合は、以下の手順で注文を出しましょう。

メイカー手数料を確実にもらうための注文方法

  1. 指値をクリックする
  2. 発注する数量と指値金額を入力する
  3. Post-Onlyにチェックを入れる(確実にメイカー手数料をもらいたい場合のみ。ここにチェックを入れずに即座に売買が成立した場合は、指値注文であってもテイカー手数料を払うことになります)
  4. 買いor売りをクリックして注文を出す

 

テイカー手数料とは

テイカー手数料とは、成行注文に対する手数料です。

成行で注文を出して売買が成立した場合に、ビットコインの場合は0.075%の手数料を支払うことになります。

より正確に言うと、テイカー手数料は「注文を出してすぐに売買が成立した場合にかかる手数料」なので、指値注文でも即座に注文が通った場合はテイカー手数料を支払うことになります。

テイカー手数料の具体例

成行注文を出してビットコイン価格8,000USDで売買が成立した場合、「8,000USD×数量×0.075%」の手数料を支払うことになります。

 

レバレッジをかけた時の手数料には要注意!

BitMEXでは、元金ではなくレバレッジをかけた取引総額に対して手数料がかかります。

例えば、100万円の証拠金にレバレッジ100倍をかけて1億円分のビットコインを購入した場合、メイカー手数料とテイカー手数料は以下のようになります。

レバレッジ100倍の時の手数料

  1. メイカー手数料:1億円×0.025%=25,000円→証拠金100万円に対して2.5%のメイカー手数料を受け取る
  2. テイカー手数料:1億円×0.075%=75,000円→証拠金100万円に対して7.5%のテイカー手数料を支払う

レバレッジをかけてテイカー手数料を払う時は、レバレッジをかけた分だけ支払う手数料が増えることになるので注意が必要です。

レバレッジ10倍なら手数料は0.75%、レバレッジ100倍なら手数料は7.5%になります。
 

資金調達の手数料とは

資金調達の手数料とは、日本時間の5時、13時、21時のタイミングでポジションを持っている人に対してかかる手数料です。

手数料率は8時間おきに「-0.0375%~0.0375%」の間で変動します。

資金調達の手数料がプラスの時は、ショートポジションを持っている人は手数料を受け取り、ロングポジションを持っている人が手数料を支払うことになります。

資金調達の手数料がマイナスの時は逆にロングポジションの人が手数料を受け取って、ショートポジションの人が手数料を支払うことになります。

資金調達の手数料 手数料の支払い・受け取り
プラスの時 ロングポジションの人が支払い
ショートポジションの人が受け取り
マイナスの時 ロングポジションの人が受け取り
ショートポジションの人が支払い

資金調達の手数料は、取引画面の左下にある「契約の詳細」というところで確認できます。

上の画像の「資金調達率」というのが資金調達の手数料です。

今はプラスになっているので、ショートポジションの人が0.0111%の手数料を受け取り、ロングポジションの人が0.0111%の手数料を支払うことになります。
 

アルトコインの手数料について

BitMEXでは、ビットコインと他のアルトコインで手数料が異なります。

アルトコインにかかるメイカー手数料・テイカー手数料・資金調達の手数料は以下のとおりです。

通貨 レバレッジ メイカー手数料 テイカー手数料 資金調達の手数料
ビットコイン(XBT) 100倍 -0.0250% 0.0750% 8時間おきに変動
イーサリアム(ETH) 50倍 -0.0250% 0.0750% 8時間おきに変動
Bitcoin Cash(BCH) 20倍 -0.500% 0.2500% なし
EOSトークン(EOS) 20倍 -0.500% 0.2500% なし
カルダノ(ADA) 20倍 -0.500% 0.2500% なし
トロン(TRX) 20倍 -0.500% 0.2500% なし
ライトコイン(LTC) 33.33倍 -0.500% 0.2500% なし
リップル(XRP) 20倍 -0.500% 0.2500% なし

 

BitMEXの手数料を安くするための裏技

BitMEXは紹介経由で登録すると、半年間は手数料が10%オフになります。

この手数料の割引は登録してから半年経過するとなくなってしまいますが、その場合はアカウントをもう一度作り直すと手数料が再び10%オフになります。

BitMEXは登録の際に本人確認が必要ないので、メールアドレスを変えれば同じ人が何個もアカウントを作ることができます。

登録してから半年以上経過している人は、新しくアカウントを作ってそこに資金を移せば、また半年間は手数料が10%オフになるのでおすすめです。

  • この記事を書いた人

上原@投資家

「株式投資で人生を豊かにする方法」をテーマに情報発信しています。機関投資家の視点で最新のマーケット情報&投資ノウハウをお届け。【経歴】外資系金融で日本株アナリスト→外資系ファンドのファンドマネージャー→ニート【現在の投資先】日本株、米国株、新興国株、エンジェル投資、国内不動産、海外不動産、仮想通貨、NFT。

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