2015年に株価が上昇した上位15社を調べてみた

2015年の株価上昇率が高かった上位15社を調べてみました。

どんな会社なのか、なぜ株価が上がったのかをまとめます。

2016年に上がる銘柄を探すためのヒントにしたいです。

こちらが2015年の株価騰落率ランキングです。
2015年に最も株価が上がったのは独立系ベンチャーキャピタルのフューチャーベンチャーキャピタルでした。

株価が上がった上位20社を見ると、情報・通信業が多いですね。

また、どれも小型株で時価総額は百億円以下です。

表:2015年の株価騰落率ランキング上位15社の一覧
2015_ranking

1位:フューチャーベンチャーキャピタル(+1639%)

フューチャーベンチャーキャピタルは京都に本社がある独立系のベンチャーキャピタルです。
営業赤字が続いており、2008年以降はずっと株価が低迷していました。

しかし16.3期は投資をしていた中村超硬とクレステックの2社のIPOに成功し、東洋経済予想によると営業利益は4億円の黒字になる見込みです。これは実に10期ぶりの黒字となるようです。

ただし、2015年に株価が大きく上昇したのは久しぶりの営業黒字が原因ではありません。
上場が期待されているZMPの株式をフューチャーベンチャーキャピタルが保有しているのではないかという噂が主因です。

ZMPに対する出資比率が分からないので、フューチャーベンチャーキャピタルがどの程度の恩恵を受けられるのかは分かりません。

ちなみに、1月15日のフューチャーベンチャーキャピタルの時価総額が172億円。
野村系ベンチャーキャピタルのジャフコの17.3期予想ベースのPERが7.5倍。
ここから現在の株価が織り込んでいる純利益は約23億円と逆算できます(172億円÷7.5倍)。

ZMPは自動運転関連として期待値は高いので、上場すれば2,000億円ぐらいの時価総額にはなると思います。

フューチャーベンチャーキャピタルが仮にZMPの株式を2%以上保有しているのであれば、今の株価はかなり上がった後ではありますが、まだ割安感があるということになりますね。
 

2位:アイスタイル(+779%)

女性向け化粧品の口コミサイト「@cosme(アットコスメ)」を運営している会社です。

会員数を順調に伸ばしており、16.6期の営業利益は前期比2倍以上の15億円と予想されています(東洋経済予想)。

コスメ情報サイトからの広告収入が増えていることに加えて、化粧品小売店の地方都市やアジア圏での出店が業績拡大に貢献しています。

純利益の予想は11億円で、現在の時価総額528億円はPER48倍に相当します。
 

3位:ダブル・スコープ(+542%)

スマートフォンや電気自動車に使われるリチウムイオン電池に使われるセパレーターという部材を生産している会社で、2011年12月に上場しました。
本社は日本ですが、韓国で生産をしています。

10月28日の日経新聞で、韓国LG化学がリチウムイオン電池をアメリカの電気自動車メーカーテスラ社に供給するという報道がありました。

そのLG化学にセパレーターを供給しているのがダブル・スコープで、その報道の後に株価が2倍になりました。

もともと能力を拡大して順調に売上高を伸ばしていましたが、韓国工場には100億円を投資して、2017年には生産能力を2015年の2倍にする計画です。

売上・利益が15.12期から2倍に増えるのであれば、現在の時価総額525億円は決してそこまで割高な水準ではない気もします。
(15.12期予想:売上高74億円、営業利益17億円、純利益17億円)
 

4位:さくらインターネット(+470%)

さくらインターネットはデータセンター運用の業界大手です。

2015年の株価上昇率は+470%でしたが、2016年に入ってからも金融とITを融合した「フィンテック」関連銘柄として株価が急騰しています。

さくらインターネットの株価は、2015年12月までは400円以下でずっと低迷していました。

しかし12月にITベンチャーのテックビューロと組み、仮想通貨の決済に使う技術「ブロックチェーン」を自社のクラウドサービスで動かす実証実験を始めると発表しました。

その後、株価は4倍以上になり、2015年末には775円となりました。
2016年に入ってからもフィンテックは新しい投資テーマとして注目を集めており、1月15日には2015年末から2倍となる1,555円まで株価は上がっています。

株価高騰のきっかけとなったニュースリリースがこちらです。
ブロックチェーンの実証実験環境「mijinクラウドチェーンβ」を金融機関やITエンジニア向けに無料提供
 

5位:アトラ(+399%)

アトラは2006年2月に設立し、2014年12月に上場した鍼灸院・接骨院の支援事業を行う会社です。

「ほねつぎ」というブランドで鍼灸接骨院をチェーン展開している他、療養費請求代行サービスや鍼灸接骨院の口コミ/予約システム等を提供し、整骨院全体の業務支援を行っています。

業績は堅調です。
チェーン展開の新規出店数の増加、前期に計上した上場費用の解消、健康器具製造のエクスケア・ジャパンと提携した高周波機器の販売が好調、など。
16.12期も立て替え払い制度を追い風に療養費請求代行サービスの利用が急増する見込みです。

今後の成長余地があって(新規出店、高齢化の恩恵)、一度囲い込んで出店してしまえば、他からの参入の脅威もそこまでは大きくないしっかりとしたビジネスモデルだと思います。

しかしそれでも、16.12期予想ベースでPER30倍という今の株価はやや割高な気がします。
 

6位:アートスパークホールディングス(+360%)

セルシスとエイチアイが統合して2012年4月に設立された会社です。

セルシスはイラスト・マンガ製作ソフトや携帯電話向け電子書籍配信ソリューションを提供しており、エイチアイは携帯電話向け3D描画ソフトの開発を行っています。

スマートフォンの普及に伴って両社の事業モデルは転換が必要となり、2012年の上場以降は赤字が続いていました。
しかし14.12期は構造改革と戦略投資の効果で営業黒字を達成しました。

株価急騰の理由は足元の業績動向ではなく、自動運転関連銘柄としての注目です。

同社のUI/UX事業では、自動車やカラオケ、家電、携帯電話などに対して、デジタル機器のUI(ユーザーインターフェース)をデザインから実装まで一体で提供しています。

例えば、富士通テンやJVCケンウッドのカーナビやカーオーディオには、同社の組込み機器向けUIオーサリングツール「exbeans UI Conductor」が採用されているようです。

※ユーザーインターフェース(UI)とは、ユーザに対する情報の表示様式や、ユーザのデータ入力方式を規定する、コンピュータシステムの「操作画面」のこと。
 

7位:タツモ(+347%)

タツモは液晶カラーフィルター塗布装置で世界シェア70%以上を持つ会社です。

2015年11月10日に、「資本業務提携及び第三者割当増資による新株式発行ならびに主要株主の異動」が発表されました。

半導体後工程の製造装置を製造販売している台湾の上場企業「弘塑科技」との業務提携です。

14.12期までは赤字が続いていましたが、15.12期は不採算事業の整理が進み、黒字化の見込みです。そこに台湾メーカー向け売上拡大の期待が加わり、株価急騰へとつながりました。
 

8位:丸千代山岡家(+304%)

丸千代山岡家は北海道と北関東地盤のラーメンチェーンを主に幹線道路沿いに展開しています。
16.1期は北海道で6点、関東で3点の郷瑛9点を新規出店し、増収に貢献する見込みです(15.1期の新規出店はゼロ)。
また、既存店舗でも地元客や観光客の来店が想定を上回り、2015年11月には値上げをして客単価もアップしています。
 

9位:カルナバイオサイエンス(+286%)

カルナバイオサイエンスは2003年4月にキナーゼに特化した創薬支援事業の展開を目的として設立されました。
キナーゼタンパク質の販売や創薬支援を行っている会社です。

同社は2015年月11日に米国ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門ヤンセン・バイオテック社とのライセンス契約締結を発表しました。

これによりカルナバイオサイエンスは、契約一時金、臨床試験の開発進捗に応じた目標達成報奨金(マイルストーン支払)、医薬品上市後の売上高に応じたロイヤルティーを受け取ることになります。
 

10位:アイサンテクノロジー(+281%)

こちらも自動運転関連銘柄として株価が急騰しました。

測量や土木関連のソフトウェアを開発している会社です。

アイサンテクノロジーはカーナビ関連会社と高精度3次元カーナビを、ドローン開発会社と3次元地図計測無人飛行機を共同開発しています。
また、内閣府から自動運転関連調査を三菱電機やゼンリンなどと共にと受託しています。
 

11位:トレイダーズホールディングス(+281%)

 

12位:インフォテリア(+279%)

 

13位:日本コンピュータ・ダイナミクス(+278%)

 

14位:リニカル(+276%)

 

15位:ウェッジホールディングス(+247%)

 
※株価チャートは全て2016年1月15日までの2年間を表示

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