日本株ファンダコンペ審査員賞にノミネートされた投資アイデア

2020/05/09

日本株ファンダコンペの審査員賞ノミネート企業を紹介します。

審査員4名がそれぞれ3つずつエントリーされた投資アイデアを選び、集まった12個のアイデアの中から決選投票で最終的な審査員賞が決定いたします。

当記事では、審査員賞にノミネートされた投資アイデアとその選定理由についてまとめています。

日本株ファンダコンペの概要と投稿されたアイデアの一覧は以下の記事をご参照ください。

第2回!日本株ファンダコンペを開催します

第2回日本株ファンダコンペの開催概要です。マクロ環境が不透明で相場があれている今だからこそ、個別銘柄と向き合って良い銘柄を探しましょう。日本株ファンダコンペは皆でファンダメンタル分析をしておすすめ銘柄を探しましょうという企画です。前回から賞金も大幅アップしているので、皆様ぜひ奮ってご参加ください。

日本株ファンダコンペの投資アイデア総まとめ

第2回日本株ファンダコンペのエントリー銘柄の一覧です。どんな視点で銘柄を選んでいるのか参考になりますし、今まで知らなかった面白い企業に出会える良い機会だと思います。面白いと思ったアイデアにはいいねで応援よろしくお願いします。

必ず読んでね

ここに挙がっている投資アイデアは審査員からの銘柄推奨ではありません。あくまでも日本株ファンダコンペで投稿された投資アイデアの中から、審査員が各々の視点で面白いと思ったものを選定しています。実際の投資は各自の判断で行いましょう。「誰かが言っているから買おう」は自分の投資スキル向上にはつながりません。今回の日本株ファンダコンペをきっかけに、皆様の個別株投資や企業分析、銘柄選定への興味が高まることを願っています。

アベルさんの選定アイデアと選定理由

アベルさんの選定基準と選定アイデアは以下の通りです。

アベルさんの選定基準

今回の3銘柄の選定基準は以下の通りです。

  • 収益構造が安定している
  • 安定した成長が今後も期待できる
  • ウィズコロナ・アフターコロナの時代でその強みはさらに増す

以上の3点を重視して選んでみました!!

ゆづさんのエラン(6099)

アベルさんのコメント

解約率が少ないストックビジネスでありながら、まだまだ開拓余地があり成長期待が持てます。

ATSさんのリスクモンスター(3768)

アベルさんのコメント

今後、残念ながら破綻企業が増えることが予想され、当社が蓄積した情報の価値は高まっていくでしょう。

金色のニートさんの沖縄セルラー(9436)

アベルさんのコメント

移住者を引きつけ続ける沖縄の魅力とその地域に根ざした経営の結果が連続増収増益増配なんでしょうね。

DAIBOUCHOUさんの選定アイデアと選定理由

DAIBOUCHOUさんの選定アイデアは以下の通りです。

ゆづさんのエラン(6099)

DAIBOUCHOUさんのコメント

病院、介護施設に入院、入所された方が必要な衣類、タオル類、日常生活品をレンタルする会社。既存の地元のリネン会社とは協力関係で、衣類やタオルを実際に洗濯するのは地元のリネン会社という仕組みです。
エランを採用した病院、介護施設の「施設数」とその施設に入院、入所された方がエランを利用する「利用率」の掛け算で売上が大体決まります。
「施設数」は解約より新規導入が増えれば徐々に増えるストック性があります。

エランに注目したのは、新型コロナウイルスの問題が利用率を上げて、そのニーズを受けて新規導入も進むのではないかという推測です。

高齢者は新型コロナウイルスの感染リスクが高く、多くの病院、介護施設では、感染防止のため、入院患者、介護施設の入居者の面会が禁止されています。また、入院患者、入居者が外出するとウイルスを持ち込む危険性があるため、外出も禁止されています。

家族は、看護師、介護士経由で間接的に生活用品を持ち込む事が出来ます。しかし、面会出来ないと、エランで我慢しようと考える人も増えそうです。特に単身者だと選択肢が限られます。

病院、介護施設も、感染リスクを減らせるエランを推奨するだろうし、エランを導入しようという動機になります。新型コロナウイルスが収束しても何らかの感染症は常に存在し、院内感染リスクを強く実感したと思います。

その結果、「利用率」が増えて、そのニーズを受けて新規導入する病院、介護施設が増えて「施設数」が増えるのでは無いかと考えました。

スライムさんのプレミアムウォーターホールディングス(2588)

DAIBOUCHOUさんのコメント

サーバーを無料で設置して、配達する水の代金で回収する、プリンタ、コピー機とインクカートリッジの関係に似たビジネスモデルです。
無料設置のサーバーの減価償却費が大きくて、一見、収益性が悪い。EBITDAは大きく、EV/EBITDAは10.6倍と成長企業としては悪くない。サーバーは顧客獲得コストであり、解約率が低ければ、長期的には水で回収出来ます。

製造費、配送費、広告費などのコストや、価格競争力や知名度など営業力を考えると、業界トップが一番有利な立場となる。後発で業界トップになれた営業力には定評があり、当社を追い抜くのは難しいと想われる。

コロナの問題でショッピングモールやイベント会場での集客が出来ないのが残念な点。
しかし、コロナで在宅時間と在宅人数が増えれば自然と水の消費量が増えて、配達量の増加も期待出来る。また、会社HPによればカスタマーセンターが混雑して繋がらないと書かれており、家で美味い水を飲みたいと新規契約する人もいると思われる。また、東日本大震災の放射能不安のように、コロナで様々な不安感が喚起されミネラルウォーターを求める人がいるかもしれません。

今期から、売上増加により重い減価償却費を上回る粗利が稼げるようになり、利益が徐々に増えてきた。営業CFも3Q時点で36億円か50億円に増えて、財務や資金繰りに余裕が出てきた。

また、光通信が子会社のブロードピーク、総合生活サービスと合わせて約75%を保有している点も応援材料です。

おぐりさんのIBJ(6071)

DAIBOUCHOUさんのコメント

婚活パーティやお見合いなど、人と人が直接会う機会や場をつくる事業のため、コロナ問題の悪影響が大きく、売られました。アフターコロナも意識しながらも、意外とテレビ会議で新しい需要を見つけられたのではないかと推測しました。

ZOOMなどテレビ会議の場合、自宅で気軽に安全に会えて、しつこく口説かれたり、嫌な事をされたりするリスクが少ないです。化粧や服などの負担も減ります。また、異性と話す事に慣れていない人にとっても抵抗感が少ないかもしれません。あと、婚活パーティーの参加費の高さと参加費の割には貧相な飲食物への不満、カップル不成立だった時の悲しさと、その姿を他人に見られるという悔しさなどの不満点がオンラインで全て解決するという点もあると思います。

また、オンラインお見合いの後、仮交際に至る確率が約半数で、オフラインより20%も仮交際率が高まったそうです。

IBJ側も、パーティー会場のコストや、飲食物のコスト、参加者の案内係のコストなどを軽減出来ます。最初の案内と、最後のカップル成立の報告など、司会者が必要ですが、オンラインなので比較的自動化出来る部分も大きいと思います。参加費はオンラインの方が安価ですが、コストが安くて利益は出しやすいと思います。

IBJ主催のオンライン婚活パーティーは、満席が多く、人気が高そうです。

オンラインパーティー 婚活パーティー一覧

また、リアルでの婚活パーティーは、飲食が目的では無く、パネル設置や個室化などで飛沫防止も出来るため、いわゆる「新しい生活様式」に対応しやすいと思います。緊急事態宣言が解除されれば、リアルでの婚活パーティーも復活出来た上、オンラインでの婚活パーティーの売上も積み上げる事が出来ます。

また、コロナの外出自粛で、独身者は一人で家にいる時間が増えて、寂しさ、恋しさを募らせた人が多いと思います。東日本大震災の時のように、婚活への動機が生まれやすいと思います。

問題としては、オンラインだと小資金で運営出来て、参入障壁も低いため、ライバルが増えすぎて、価格競争となり、稼げない可能性がある点です。婚活者データの量や、IBJ代理店の方々のサポート力などで差別化する必要があると思います。

ECONOPUNKさんの選定アイデアと選定理由

ECONOPUNKさんの選定アイデアは以下の通りです。

zaim2018さんのマキタ(6586)

あんどらさんのエコス(7520)

チェキさんのエイトレッド(3969)

ECONOPUNKさんのコメント

投票理由は以下の通りです。

  • 指標面、実績、流動性いずれをとっても申し分なく、中長期の投資(5年〜、以下同じ)に向く。
  • Small Capのため流動性にはやや不安が残るが、不況抵抗性の高い小売/生活必需品セクタで、かつ創業家一族の株主が多く、売り物需要は少ないと予想される。また、ここ5年連続で増配傾向、かつ配当性向も依然としてサステナブルな水準であり、中長期の投資に向く。
  • 今回出てきたGrowthのアイデアの中では比較的割安感があり、低いChurnとOPEXにより、ビジネスの強さを証明しており、中長期の投資に向く。

なお、いずれも「候補銘柄の中から今買うなら」の判断。また、私のバイアスとして、Value vs GrowthならValueを評価しがちであることを申し添えておきます。

上原の選定アイデアと選定理由

僕は以下の3つの観点からアイデアを選びました。

上原の選定基準

  • 外部環境による成長要因だけでなく、会社固有の強みや成長ドライバーについて言及があること
  • バリュエーションや株価に対する言及があること
  • 投資ストーリーに納得感があるもの

上原の選定アイデアは以下の通りです。

茶鳥さんのセック(3741)

上原のコメント

①成長ドライバー・強み
リアルタイム処理は5Gが普及するとよりニーズが高まる技術。成長が見込める分野で開発実績や官公庁向けの競争入札で勝てるだけの技術力を持っている。

②バリュエーション・株価
2年先を見据えて考えれば割安。また、配当は安定的で、過去の配当利回りの水準と比べると割安感あり。

③投資ストーリーの納得感
5Gでの需要拡大、組込みソフトの需要拡大という市場成長要因とセック自身の強みがマッチしていて、ストーリーに納得感がある。

かろんさんの情報企画(3712)

上原のコメント

①成長ドライバー・強み
「中小金融機関向けの信用リスク管理のパッケージシステム」というニッチな市場でトップシェアの企業。
成長ドライバーが、①顧客数の拡大(地銀の顧客数拡大)と②商品領域の拡大(信用リスク管理だけでなく営業事務系への拡大)、の2点で分かりやすい。

②バリュエーション・株価
PERは9倍台で割安感あり。過去の水準との比較でも割安。ROEは20%前後あるのにPBRも2倍以下。

③投資ストーリーの納得感
成長ドライバーが顧客×単価×利益率に分解されていて納得感がある。

スギヘーさんのSHIFT(3697)

上原のコメント

①成長ドライバー・強み
ソフトウェアのテスト業務をSIerやシステムユーザーから請け負う企業。人材が不足している業界なので、メイン業務(システム開発)以外はアウトソーシングが進む。その構造的な追い風を受けられる中で、「M&Aでエンジニア数増加→教育して生産性改善→受注増」という好循環を生み出せている。社長が株をたくさん持っていることも高評価。

②バリュエーション・株価
バリュエーションは正直かなり割高。自分には絶対手が出せないレベルだが、成長株投資家としてスギヘーさんから高値圏の株への投資タイミングについても言及されている。

③投資ストーリーの納得感
業界要因による成長という側面が強いが、市場環境がかなり追い風。SHIFTそのものの強みはTweet内であまり言及されていなかったが、社長のリーダーシップや人材育成力が強み。独自のポジションで競合がそもそも少ないというのもポジティブ。

以上、合計11個の投資アイデアが第2回日本株ファンダコンペの審査員賞にノミネートされました!

いいね賞やバフェット・コード賞と一緒に、結果は5月10日に発表する予定です。

  • この記事を書いた人
上原@外銀→投資家

上原@外銀→投資家

元外銀勤務。現在は外資系の金融機関で日本株のファンドマネージャー。30代で資産10億を目指して、日本株、米国株、新興国株、海外不動産、仮想通貨に投資をしています。

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