企業分析

会計クイズ問題編【難易度:高】財務情報だけでどこの企業か分かるかな?

2019/03/16

大手町のランダムウォーカーさん(@OTE_WALK)が主催している「ファイナンスラボ」というサロンで、会計クイズを解きながら企業のビジネスモデルの勉強をさせてもらっています。

会計クイズって本当に面白くて、財務情報をちゃんと分析すると、企業のビジネスモデルや強み・弱みが透けて見えてきます。

大手町さんのサロンに触発されて、私も1つ会計クイズを出してみたいと思います。

これは私が新卒で入った会社のアナリスト研修で出された問題なんですが、正直言って難易度は高めです。

ですが、ヒントをいくつか出します。

そのヒントを1つずつクリアしていくと、財務諸表を見るポイントを学びながら、少しずつ正解に近づける仕組みになっています。

難問ですが、財務分析のコツが学べる良問だと思うので、ぜひ皆さん挑戦してみてください。

それでは問題はこちらです!

会計クイズ【難易度:高】問題編

問題:
ある企業の2018年3月期の財務3表があります。この財務指標の企業名を当ててください。

上の財務情報をもとに、これがどの企業の財務データなのかを推測してみてください。

回答は以下のツイートへの返信もしくは引用RTでお願いします。このブログのコメント欄に回答する形でも構いません。

正解は来週の月曜日に発表するので、皆さんそれまでじっくり考えてみてください。

鋭い回答はブログ記事でも紹介したいと思っています。

会計クイズのヒント

大手町さんの会計クイズと違って、選択式の問題ではありません。なので、難易度は高いと思います。

そこで、以下のヒントを1つずつ考えてみてください。

このヒントを1つずつクリアしていくと、財務分析のポイントを学びながら、だんだんと正解に近づいていきます。

ヒント①:総資産>>売上高

この企業は労働集約型の企業でしょうか?それとも資本集約型の企業でしょうか?

  • 労働集約型→人手による労働によって売上高が生み出されている企業
  • 資本集約型→機械や土地などの資本を活用して売上高が生み出されている企業

ヒント②:営業利益率は20%以上

この企業は比較優位にある企業でしょうか?それとも過当競争をしてる企業でしょうか?

  • 比較優位→何らかの差別化要素があって競合に対する優位性がある企業
  • 過当競争→事業への参入障壁が低く、参入企業による競争が激しい状況

ヒント③:キャッシュフローのパターンに注目

この企業は積極的に投資を増やしている企業でしょうか?それともキャッシュリッチ型の企業でしょうか?

ヒント④:D/Eレシオは0.1未満

この企業の財務基盤は安定していますか?それとも財務は脆弱ですか?

ヒント⑤:売掛金が少ない

この企業のビジネスは個人向けの事業でしょうか?それとも企業向けの事業でしょうか?

ヒント⑥:在庫が少ない

この企業は製造業、サービス業、小売・卸売業のどれでしょうか?

ヒント⑦:土地と建物・機械が大きい

土地や建物を自社で保有しているのでしょうか?それとも借り物でしょうか?
 

改めてこの会社の財務諸表とヒントをまとめて掲載します。

  • ヒント①:総資産>>売上高→労働集約型?資本集約型?
  • ヒント②:営業利益率>20%→比較優位企業?過当競争企業?
  • ヒント③:CFのパターン:積極投資型?キャッシュリッチ型?
  • ヒント④:D/Eレシオ<0.1→財務安定?財務脆弱?
  • ヒント⑤:少ない売掛金→個人向け事業?法人向け事業?
  • ヒント⑥:少ない在庫→製造業?サービス業?小売・卸売業?
  • ヒント⑦:土地、建物・機械が大きい→自社保有?借り物?

上記のヒントと財務諸表を見比べながら、これがどの会社の財務諸表なのかぜひ当ててみてください。

回答は以下のツイートへの返信か引用RT、もしくはこの記事のコメント欄までお願いします。

正解は来週月曜日の予定ですので、皆さんそれまでじっくり考えてみてください。

会計とは関係ないけど特大ヒントは、これは誰もが知ってる有名なあの企業ですよ。

  • この記事を書いた人

上原@投資家

「株式投資で人生を豊かにする方法」をテーマに情報発信しています。機関投資家の視点で最新のマーケット情報&投資ノウハウをお届け。【経歴】外資系金融で日本株アナリスト→外資系ファンドのファンドマネージャー→ニート【現在の投資先】日本株、米国株、新興国株、エンジェル投資、国内不動産、海外不動産、仮想通貨、NFT。

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